ちんちんの病気Q&A

Q.生後2週間の子です。あまり気にならなかったのですが、最近、おむつ替えをしていた母から「右側のタマタマが空っぽのような感じがする」と言われて心配に。病気でしょうか?

A.タマタマというのは精巣が入っている袋、つまり陰嚢のことだと思います。陰嚢は通常はフニャフニャしていても、中には精巣(睾丸)が入っているので何となく手応えがあります。
触れても中に手応えがなく、空っぽな感じであれば、「停留精巣」の可能性が考えられます。これは、精巣が腹腔の中やソケイ部(脚の付け根)にとどまっていて降りてきていないものです。
精巣は、胎児期初期には腹腔内にあり、胎児期後期に陰嚢内に移動します。そのまま、腹腔との通り道が狭くなり、陰嚢内に落ち着きます。
しかし、「停留精巣」では、腹腔内にとどまって降りてきません。また、「移動性精巣」といって、通り道が開通しているために、降りてきたり戻ってしまうようなケースもあります。
陰嚢の発育が良好である場合には、「移動性精巣」である可能性が高いとされています。健診では医師もきちんとチェックしますが、気になるときは受診しましょう。


Q.2か月の子です。タマタマの袋の大きさが左右で極端に違います。右側が大きくてブヨブヨしている感じなのですが。恐る恐る触れても、痛がる様子はありません。

A.おそらく「陰嚢水腫」でしょう。陰嚢の裏側から光(ペンライトを使うとわかりやすい)をあて、光が表側まで通って陰嚢全体が明るく見えることから診断がつきます。小児科を受診して確かめてもらいましょう。
陰嚢は精巣(睾丸)を包む袋ですが、この内部にリンパ液が過剰にたまってしまった状態を「陰嚢水腫」と言います。いわゆる「水がたまった」状態で、腫瘍や炎症による腫れではありません。
1歳未満であれば、そのまま経過を観察しているうちに、精巣鞘膜と腹腔との経路が閉じて自然治癒することがほとんどです。


Q.1歳の子でふだんは大丈夫なのですが、お風呂上がりのときだけ陰のうの右側がかなり大きくはれています。しばらくすると元通りになるのですが、このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?

A.陰のうが大きくなってくる症状には、「陰のう水腫(すいしゅ)」と「陰のうヘルニア」があります。
「陰のう水腫」は陰のうに水がたまるもので、外から見ると大きくはれているように見えます。 中は液体ですので、暗い部屋で、懐中電灯などで照らしてみると光が透過しピンク色に見えます。その中に睾丸(こうがん)が薄く黒く見えます。これは胎児期に睾丸が腹部から陰のうに降りていくときに、腹膜を伴っていくために、腹膜の一部が陰のうに入り込んでいて、この腹膜に水がたまるものです。
おなかの中の腹膜と交通がある場合(交通性)と陰のうで孤立している場合(非交通性)とに分けられます。
交通性の場合は、腹圧が高まったり、立位を取ったり、お風呂などに入ってあったまると陰のうも大きくはれてくることがありますが通常はすぐに元に戻ります。
非交通性では、腹圧の状態により大きくなったりせず、持続的です。いずれも、幼児期には自然に治るのが特徴です。
一方「陰のうヘルニア」というのは、腸管の一部が陰のうに入り込んでいる状態です。
この場合は光を当ててもごつごつとした内容物があるように見えます。さわるとジュクジュクとした感じがします。激しく泣いたりして腹圧が高いとヘルニアが大きくなり陰のうが大きくなります。陰のうの方から手で圧をかけると自然に元に戻ることが多いです。
しかし、なかなかヘルニアが元に戻らなくなることがあります、このような場合は陥屯(かんとん)ヘルニアといって、陰のうに出た腸管が血流障害を起こす危険があり、手術以外に治す方法はありません。
「陰のう水腫」と「陰のうヘルニア」の区別は慣れた医師ならば容易にできますが、ときには区別が難しく、超音波などの検査が必要になることもあります。一度小児科、あるいは小児外科を受診してください。


Q.2歳の子どものおちんちんが赤くはれて痛がっています。こんなことは初めてで、病院に行くとしても何科に行けばいいのかわかりません。
これはどんな病気と考えられますか。また病院に行くとしたら、何科を受診したらよいのか教えてください。


A.おちんちんが赤くはれて痛むのは、この時期の男の子によくある亀頭包皮炎という病気です。まだ年齢の小さな男の子は、包茎(おちんちんの先まで包皮をかぶっている状態)が普通です。そのため、おちんちんの先の亀頭と包皮の間にあかがたまり、そこに細菌がつき炎症が起こることがあり、これが亀頭包皮炎の主な原因となります。
おちんちんが赤くはれて痛み、おしっこのときに痛がったり、うみが出たりすることもあります。
オムツをしている子や、汚れた手でおちんちんをさわると感染しやすいため、入浴時などに石鹸できれいに洗い、常に清潔にしておくことが大切です。
お子さんが痛がっている場合はまず小児科を受診しましょう。
この病気に対するご家庭でのケアとしては、何より清潔第一にすることです。
汚れた手でおちんちんをさわらせないことと、入浴時に包皮をむいてよく洗ってあげることです。ただしとてもデリケートな部分でもあるので、無理にむかないようにしましょう。


Q.2歳1カ月の子です「亀頭包皮炎(きとうほうひえん)」を予防するにはどうしたらいいですか?

A.亀頭包皮炎」は、オチンチン(陰茎)の先端にある亀頭や、それを包んでいる包皮が炎症を起こす病気です。赤く腫れて疼痛を起こし、ときには膿が出ることもあります。また、排尿時に痛みが激しく、不機嫌に泣くことも見られます。
予防としては、入浴のときに包皮を軽く押し下げて、ぬるま湯で中の垢を洗い流す習慣と、ムキムキケアを実践し亀頭と包皮の間を清潔にすることが最適です。さらに、汚れた手で性器に触らせないようにします。

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おちんちんケアQ&A

Q.男の子を出産予定です。おちんちんのケアはいつごろからどのようにしたらいいのでしょうか?

A.赤ちゃんの包茎は大人になる過程によって治るものと治らないものもあります。日本人男性の大半が仮性包茎、もしくは亀頭部が出た状態だと言われています。赤ちゃんの包皮を赤ちゃんの頃から剥いていた方がいいといわれるのは、包茎だと包皮と亀頭部との間に垢やカスが溜まり易くなりばい菌が入りやすく炎症を起こしやすくなるからなのです。
そのような理由から赤ちゃんの頃から皮を剥いてあげている方がいいと言われています。赤ちゃんの頃から剥ける所まで剥いてあげて清潔にしてあげておけば、炎症をおこす予防にもありますし、勃起した際に圧迫される事もなく成長する時にもじゃまにならずいいと言う訳です。
赤ちゃんの頃から剥くのであれば、毎日のお風呂やおしめかえの時に続けるようにします。剥く時期としては生後半年以内に始めるのがベストとされています。


Q.私は女性で、包茎について詳しい知識がありません。正しいむき方などはあるのでしょうか?

A.赤ちゃんや小さい子供のおちんちんの皮の剥き方はいろいろありますが、基本的にはお風呂やおしめを変える時にこまめに剥いてあげるのがいいです。両手の親指と人差し指で根元を持って皮を上から下にゆっくりとおろします。
すると指先に引っ張り感を感じますので、そのままはなさずにしていると、先が見えてくると思います。先端部分は皮が狭いのでゆっくりあせらずするようにしましょう。
半分くらい出てきたらOKです。慣れないうちは無理をしないで剥いては戻しを繰り返すようにしましょう。きちんと戻してあげないと包皮が戻らなくなってしまう事があります。包皮が戻らなくなると包皮口が冠状溝にひっかかってしまい違う病気になってしまいますので、注意しましょう。


Q.子供のおちんちんはどうやってケアするのでしょうか?

A.子供の場合、包茎が一般的です。しかし、おしっこが出てくる穴(包皮口)が小さく、おしっこの時風船のように膨らむとか気になるようでしたら、一度クリニックや泌尿器科等に相談されるといいかもしれません。
小さいうちは、両親とお風呂に入っている時等に少しずつ剥く様にして清潔に保つということを心がけた方がいいでしょう。キリスト教等には割礼などというものがありますが、性器の発育にも衛生上にも良いとされ最近では医師から進められる場合もあります。


Q. 3〜4ヶ月健診のとき、保健師さんに「お風呂にいれるとき、おちんちんを少しむいて洗ってください」と言われたので、早速その日に少しむいてみたのですが、あんまりむけませんでした。
無理にむこうとすると裂けそうで心配です。  


A.そっと押し下げて、むけるところまでむく程度でいいです。4ヶ月くらいの赤ちゃんは、まるっきりむけないのが圧倒的に多いです。
月齢が進むと、だんだん亀頭が見えてくるようになります。デリケートなところですので、優しくむいてあげましょう。また、パパやおじいちゃんと入浴するときにお願いするのもいいでしょう。しかし可愛い我が子の事ですからお母さんが「むきむきケア」をマスターすることをお勧めします。


Q.5歳なのですが、お風呂で皮をむいてあげようとしたら、恥ずかしがってやらせてくれません。無理にはむかないほうがいいのでしょうか?また、子供の皮をむくのはいつからが良いのでしょうか?

A.子供は産まれたときは包茎です。また日本人の大人の大半は仮性包茎だと言われています。5歳であれば、体の成長とともに性器も成長し、自分でおちんちんの皮をめくって洗えるように躾けることが大切だと思います。
質問者の様にそれができていなく、これから始めようとして嫌がるようでしたら、きちんと洗い方を教えてあげて自分で洗えるようにするか、もしくはきちんと洗わないと病気になると言う事を教えてあげる事によって、洗うようになるのではないでしょうか。
きちんと清潔にしなければ、炎症を起こしてしまう場合もあります。
子供でおちんちんを触られたり見られたりするのが恥ずかしく嫌がるようになった子は、それから後は益々お母さんは感知できなくなりますので今の時期の躾が大切です。

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おちんちんのサイズ色形状等のQ&A

Q.生後半年ですが、体のわりに、おちんちんが小さめで心配しています!

A.おちんちんは見えているのがすべてではありません
赤ちゃんは皮下脂肪が多く、おなか(恥骨周辺)がぷっくりしています。おちんちんはこのおなかの肉に埋もれて見えなくなっているだけで、おちんちんの根元を押すと実は意外と長かったりします。赤ちゃんの時期が過ぎれば、また変わってくるので心配いらないでしょう。


Q.9ヶ月半の息子は、1ヶ月児健診のときにおちんちんが体の中に埋まりやすいことを指摘されました。
「そのうち治る」とのことで、不潔にならないように押し出して洗うことを指導されたので、そのようにしていました。しかし、9ヶ月半になっても、おちんちんは出てきません。
生まれたときには2〜3cmくらいの長さだったのに、今は、縮んでいるときには1cm弱しかありません。おしっこが溜まっているときには、出ているようです。
このままでは、将来的に包茎になってしまうのでしょうか? どのような対処をすればよいのでしょうか?


A.陰茎が埋まっている「埋没陰茎」と1ヶ月健診で指摘を受けて、9カ月半の時点まで改善が見られていないのであれば、再度、小児外科で相談した方がよいでしょう。
包茎は、陰茎を包む皮が陰茎の先端の亀頭までしっかりと覆われ、閉じている状態を指します。埋没陰茎と包茎はイコールでありませんが、埋まって短い陰茎ですと皮は剥けづらいと思われます。


Q.生まれたときからおちんちんが小さく、5mmくらいでした。さわると表面に出ていないだけで中にはあるようです。

A.小さいだけなら、心配はありません。おちんちんの大きさを測るのは結構難しく、どこからどこまでを測れば良いのかも、小さな子どもの場合は奥のほうに隠れていることが多く難しいものです。また、そのときの外気温やお風呂に入った前後など状況によっても異なります。小さいと思ってもほとんどの場合、正常であることが多いものです。
ご相談によると勃起した状態で3cmくらいになるようですので、特に心配はなさそうですが、一度小児科に診せてください。


Q.6カ月の子です。朝、おちんちんが立っていました!異常ですか? 

A.実は赤ちゃんの勃起は日常的なことです。勃起は赤ちゃんのときからあり、ふつうのこと。ペニス(おちんちん)の成長過程のひとつなので気にしなくても大丈夫です。何もしていなくてもピョコンとなったり、おむつ替えでおちんちんをふいたらかたくなったり、勃起のタイミングはさまざま。まだまだ性的な意味での勃起ではないので安心しましょう。



Q.8カ月の子です。タマタマ袋が縮んでいたり、びろーんと伸びていたりしますが異常ですか?

A.正常です。タマタマ袋の事を陰嚢といいますが、精巣を保護する陰嚢は温度と緊張で大きさが変化する放熱器(ラジエーター)で体温調節の働きを持っています。暑いときはシワを伸ばして表面積を大きくして放熱。寒いときはキュッ!と縮んでシワシワになり、表面積を小さくして放熱を防いでいるのです。また、緊張したりビックリすると精巣がぐっと上にあがるので大きさが変化します。


Q.1歳の子です。おちんちんがいつも右向きです。おちんちんは真っ直ぐ向きじゃないのですか?

A.おちんちんの向きは寝ぐせみたいなものです。おちんちんが多少どちらかに向いているのはふつうのこと。おむつのあて方、しまい方などのくせで、若干湾曲するのでしょう。まるで寝ぐせのようなものです。ただ、常に大きく曲がっている場合とか勃起したときに極端に曲がっている場合は医師に相談してください。



Q.1月の子です。タマタマ袋の色が黒いのですがどうなのでしょう?

A.色の黒さはホルモンの関係。だんだん薄くなります。
生後間もない赤ちゃんの陰嚢(タマタマ袋)は、比較的黒い傾向があります。おなかにいたときのお母さんのホルモンの影響で黒ずみ、生まれたあともその名残がしばらく続くから。色は次第に薄くなっていきます。そもそも色も形もサイズも個人差があります。


Q.8カ月の子ですが、お尻がかぶれているときのケアの仕方を教えて下さい

A.清潔と乾燥、そして保湿も。強くこするのはNGです。おしりが真っ赤になっていたりかぶれていたりしているときは、おしりふきでゴシゴシ拭き取る事はやめましょう。座浴やシャワーでうんちの汚れを落とし、水分をタオルでやさしく押しつけるようにふくのがポイントです。保湿クリームや処方薬を塗り、よく乾かしてからおむつをつけて下さい。



Q.男の子でおしっこがおむつからモレてしまう場合はどうしたらいいのですか?

A.おちんちんを下に向けてはかせてみてください。方向性があるので隙間から飛び出してくるのを防ぎます。特にうつ伏せで寝ている場合には、おなか側部分の吸収できる面積が広くなるので有効です。
紙おむつをはかせた後、お母様がウエストから覗いて見ておちんちんが左右の立体ギャザーの間にあることを確認してください。
最後におへそが隠れるくらいしっかり上まで引き上げて、お尻とおむつの間に隙間をつくらないようにフィットさせてください。

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子供の包茎Q&A

Q.包茎とは見た目にどのような状態ですか?

A.包茎はおちんちんの先端の包皮輪(包皮口ともいいます)が狭いために包皮をむいて亀頭を完全に露出できない状態をいいます。包皮は外板と呼ばれる外から見える皮膚の部分と、おちんちんの先端で内側に折り返している内板と呼ばれる部分からなり、幼児期はこの折り返しの部分(包皮口)が狭くなっています。包皮が全くむけないものを真性包茎、むくことは出来るが通常は亀頭を被っているものを仮性包茎と区別しますが、次に述べるおちんちんの成長過程を考えると真性・仮性といった分類は子供ではしません


Q.男の子の包茎は病気なのですか?

A.生まれてくる男の赤ちゃんは完全な包茎の状態が正常です。この時期は包皮と亀頭表面とが完全には分離しないでくっついています。包皮がむけない状態がいつ頃まで続くのかは子供によって様々ですが、生殖器が急激に成長する思春期(13〜15才頃)までは包皮を完全にむいて下げることが出来ない男児は少なくありません。逆に言うと思春期を越えた男子では包皮はスムーズにむいて下げられる場合が多いと言えます。


Q.現在10ヶ月の男の子なのですが、おちんちんがすっかり皮に包まれています。赤ちゃんでも包茎ってあるのでしょうか?病院で見てもらったほうがよいのでしょうか?

A.包茎は、大人の男性だけのものだと思われている人が多いかと思います。しかし、包茎には大人も子供も関係ありません。それどころか、産まれた男の赤ちゃんはみんな包茎なのです。赤ちゃんや子供のほとんどが仮性包茎であり、赤ちゃんが包茎だからと言って心配する事ではありません。
国によっては、赤ちゃんが産まれてすぐに性器の一部を切断する場合がありますが、日本ではそのような風習はありません。赤ちゃんや子供の包茎は体の成長とともに自然に包茎も治ってきますので、心配する必要はありません。
しかし、包茎は、皮と亀頭との間に垢がたまりやすくなるので、御風呂に入ったときに皮をめくって上げて綺麗に洗ってあげるようにしましょう。お風呂から上がった時、むきむきケアを繰り返す事によって、皮がめくりやすくなり、大人になったときに包茎になりにくいとされています。


Q.子供の包茎手術についてどうおもいますか?

A.ほとんどの包茎の場合手術はお勧めしませんが、手術が必要な子供には、手術を勧めます。「包茎はペニスの成長を妨げる。」という理論がありますように、子供が大人になってから悩まないための親心だと思っています。子供のうちに手術をしておいたほうが、ペニスの成長は良くなります。また子供のうちなら傷もほとんど目立たなくなってしまいます。



Q.子供だから包茎の手術をしなくてもいいと思うのですが?

A.子供のうちに手術をしておいたほうが、ペニスの成長は断然良くなります。ペニスの成長という概念を念頭において包茎手術を論じる医師がどれ程いるかは疑問です。世の中のお父さん、もしあなたが短小で悩んでいるなら、あなたのお子さんには早く手術を受けさせてあげるべきでしょう。また子供のうちなら傷もほとんど目立たなくなってしまいます。

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おちんちんさわりQ&A

Q.おむつ替えやお風呂のときなど、おむつをはずすとすぐにオチンチンを触ります。ばい菌が入ったり傷がつくのではないかと心配です。触ったら手をどかすようにしているのですが、やめようとしません。どうすればよいのでしょうか。

A.男の子のお母さんなら、だれもが目にしたことのある光景です。いつもですと心配になるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては深い意味などありません。
おむつがはずれた解放感があるとき、手を伸ばしたら、ちょうどそこにオチンチンがあったのです。フニャフニャした突起物の感触が面白く、何となく触ってしまうのでしょう。お風呂で裸になったときも、視野に入ったオチンチンが珍しく「何だろう」と思って触って自分の体を確かめながら知っていくのかもしれません。
ちょうど手先も器用になる頃なので、オチンチンの皮(ペニスを包む包皮)を引っ張ったり、たまたま包皮の先端の隙間に指が入ってしまうこともあるでしょう。
ただ、お母さんが気にしているように、何かのはずみに傷をつけたり菌が入ることもないわけではありません。今しているように、手をどけてあげるのも1つの方法ですし、おむつ替えや入浴のときにおもちゃを持たせたりして、別のことに関心を向けてあげるとよいでしょう。


Q.おちんちんをさわったり引っ張ったりしてみっともないですが、異常な行動ですか?

A.おちんちんを発見してさわっている場合がほとんどです。あるとき急に自分の体についているおちんちんを発見してさわって遊んでいるのでしょう。「ただそこにあったから」という感覚です。みんなさわるものなので大丈夫。ただおちんちんがかゆくてさわっている場合もあります。炎症を起こして赤くなっていないかむいてチェックをしましょう。



Q.1歳10カ月の子です。ひんぱんにおちんちんを触ります。おむつや短パン姿のときは、太ももから手を入れて触ります。お風呂上がりや便座に座っていても触ります。おちんちんを押したりつまんだりします。おちんちんの中がかぶれているのかと思い、見てみても正常な状態なのです。くせなのでしょうか?

A.文面では炎症などの様子はないとのことですが、おちんちんの不快感があって触っている可能性も捨てきれません。たとえば、おむつの中がムレてかゆいということも考えられます。2歳近くなると、おしっこの間隔もだいぶあいてくるし、外遊びや買い物などの外出に連れ出すことも増えて、おむつ替えの回数が減りがちです。
たとえおしっこが出ていなくても、よく動くようになると汗をかいておむつのなかはムレやすくなります。おしっこはしていない、あるいは、1回したくらいでまだ大丈夫、と何時間もおむつ交換しないでいると、ムレてかゆみが出ることがあります。そのような状態になっていないでしょうか。こまめにおむつ交換して、そのつど性器とその周辺を清潔にしてあげましょう。
それでも、やはりひんぱんに触りたがるようなら、何かのきっかけで、おちんちんに触ることが遊びの1つになってしまったのかもしれませんね。
暇なとき、お母さんにかまってもらいたいときに、おちんちんに手がいくのではないでしょうか。それなら、暇をつくらない、子どもとしっかり向き合うといったことが対処法になります。お母さんは「くせかもしれない」と考えているようですが、くせには、それによって精神を安定させたいという無意識の気持ちがあります。
オおちんちんに触れて安心したいというのは、あまり好ましいことではありません。1歳10カ月なら、外で走り回ったり、ボールを追いかけたり、あるいはお母さんと簡単なおままごとのような遊びをして楽しめる時期です。手をパンツに入れたままでは遊べないはず。1日をどう過ごしているか、ひとり遊びするようになったのをいいことに相手をする時間が減っていないか、遊び方も見直してみましょう。
そのうえで、おちんちんに触りそうになったら、叱るのではなく、やさしく「さわっていると痛くなるから、やめようね」と声をかけてやめさせ、遊びに誘って気持ちを切り換えさせていきましょう。


Q.2歳4カ月のトイレ・トレーニングを始めた男の子です。トイレで抱えておしっこをさせたり、嫌がらなければ子ども用の便座に座らせて排尿を促したり、立たせてさせたりしています。だけど、いつもおしっこが飛び散ります。うまく出るときも、オチンチンがプクッとふくれてからいきなりシャワーのように出たり、向きを替えて出るので、トイレが汚れて後始末が大変です。

A.まず、トイレ・トレーニングを始めたばかりの頃は、尿意をお母さんに伝えられたこと、伝えないまでもトイレまで我慢してそこで排泄できただけでもラッキーです。一歩ずつ前進していく時期なのですから、トイレを汚すような結果になっても決して叱らずに。また、がっかりした気配など見せず、トイレでできたことを喜んであげましょう。男の子の場合、オチンチンの向きが定まっていないと、おしっこが飛び散ることが多いものです。便座に座らせてする場合も、立たせてするときも、放尿する方向を定めるために、お母さんがオチンチンに手を添えて便器に向けてあげるとよいでしょう。抱き抱えてさせる場合は、上体を下向けにして、オチンチンが下を向くようにします。
質問者は、オチンチンがプクッとふくらんでからおしっこが出るとのことですが、これはまだ包茎の状態にあり、陰茎を包む包皮が長くだぶついているために、尿道口から出たおしっこが包皮のなかにいったんたまってから出ているためでしょう。やがて包皮が自然にむければ、このようなことはなくなります。


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